コロナ禍のいま、ロースターが知っておくべきこと/輸送への影響、コスト、物流の停滞
By Jodi Louws
COVIDによる貨物輸送への影響は今もなお続いており、2021年は現状のところ2020年の同時期よりも深刻になるとみられています。
- 輸出遅れ、出荷時間延長、積み替え遅れ、コンテナ不足、労働力不足、コスト増加などが見こまれています。
- 2021年もコーヒーの輸入日程に引き続き影響が出ると予想されます。
- ロースターの皆様へ
- 在庫の見通しを確認の上、入荷予定の変更に備えたスポットコーヒーの注文をお勧めします。南半球産のフレッシュクロップは、春夏の入荷が遅れた際のつなぎのラインナップとしても最適です。
- 需要の高いコーヒーを事前に契約しておくことで配送不足を軽減できます。
- 到着予定日のずれにも柔軟に対応できるようオファーリストをご活用ください。

ロイヤルコーヒーでは、インドネシアとインドからのスポットコーヒーの輸送運賃が最も影響を受けています。積み替え港においても、特にアジアで長時間の遅延が発生しており、コロンビアのカルタヘナ港(積荷を大西洋・太平洋間の双方向に仕分ける積み替え港)においても影響が続いています。
通常、ロイヤルは複数の汽船会社とのグローバルサービス契約を毎年更新しており、最長1年間の予測運賃を固定しています。この契約は各航路の価格を汽船会社に約束するものの、船のスペース確保を約束するものではなく、輸送費が契約運賃よりも上昇した場合、汽船会社はより高い運賃を支払う荷主にスペースを優先的に確保します。
例年であれば契約運賃で十分にスペースを確保できるのですが、今年はインドネシアとインドからのスポット運賃がシーズン当初の契約レートを300%も上回っています。リクエスト後3~4週間でスペースを予約できても、オーバーブッキングが頻繁に発生しているため、その都度次の出港に回されています。荷主には、予約が取れそうな船社であれば何でもいいから船を出すよう指示しています。当社が契約した料金に加えて「ブッキング・セキュリティ・フィー」を追加で支払うこともありますが、それ以外の場合はスポット料金で貨物を移動させることを約束していることもあり、その結果出荷の遅延とコストの上昇が発生します。 大半の運賃は1月1日、または4月と5月に更新されますが、今後数ヶ月の間に世界中で運賃が緩やかに上昇することが予想されています。残念ながら、インドとインドネシアを起点とするコンテナの運賃は最大で4倍になる可能性があります。
このようなことが起きている原因の一つは、COVIDによる出荷量の影響を汽船会社が過大評価し、すぐには元に戻せない方法でキャパシティを低下させたからです。他の業界の出荷パターンも、汽船会社が予測できなかった方法で大きく変化しています。この業界は価格上昇で利益を得ていると非難されており、それがむしろ再調整を進めるための足かせともなっています。
結局のところ、パンデミックが世界経済や海運パターンに与える影響はまだ完全には解明されていません。さらに中国の輸出が好調なため中国国内で空コンテナの需要が急増し、他の港で船腹不足が発生しています。当社では、標準的な20フィートコンテナの代わりに40フィートコンテナを追加コストや遅延なしで代用できる場合もあります。また、希望する運送会社が出荷可能なコンテナを持っていない場合、運送会社とコストの選択肢が制限されることもあり、中米からの出荷量が増加するにつれコスト上昇や遅延を招く問題であり続ける可能性があります。
オークランド港で働くトラック運転手は、地元でも課題を警告しています。COVIDの影響によって港で労働力が不足しており、現在の出荷シーズンの混雑を助長しています。当港の輸入量は今のところ比較的少ないため影響は軽微ですが、2月12日の旧正月前と旧正月後にはCOVID関連の人手不足によって港の混雑が例年より悪化することが予想されます。
要約すると、2021年の出荷はまだ順風満帆とは言えません。タイムリーなブッキングを確保し費用の増加を抑えるための努力を引き続き継続してまいりますが、急な遅延や費用の増加が発生しうることにご注意ください。
最後になりましたが、お客様と一緒にこれらの課題を解決していくために、取引業者にご相談、トラブルシューティング、お見積りをさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

翻訳:Junko Chida
福岡でバリスタとして勤務した後、オーストラリアやイギリスでバリスタ、コーヒー農園でのボランティア、生豆商社でのインターン、品質管理・コーヒーロースターとしての経験を積む。現在はベルリンのThe Barnでロースターとして勤務。
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